秋から冬にかけて、結婚のご報告やご挨拶に伺うカップルが増えてくる季節。
プロポーズを経て「いよいよご両親に挨拶を…!」というタイミングは、嬉しさと同時に少し緊張しますよね。
そんなときによく出る質問が、
「やっぱり“娘さんをください”って言うべきですか?」
というもの。
この言葉、実は地域や家庭の文化によって受け取り方が大きく異なるのです。
今回は、福岡の婚活カウンセラーとして、全国の傾向と心理的背景を交えながらお伝えします。
1.「娘さんをください」は今も使う?現代の結婚挨拶事情
かつては結婚といえば「家と家の結びつき」。
男性が女性の家に出向き、「お嬢さんを私にください」と頭を下げるのが定番でした。
しかし今は、結婚は“ふたりの人生の選択”。
親が許可するというより、「これから家族としてよろしくお願いします」という報告の場として考えられることが増えています。
特に共働き世帯が増え、家制度が希薄になった現代では、
「娘さんをください」という表現に違和感を覚える親御さんも少なくありません。
2.地域別に見る「結婚挨拶マナー」の違い
関東|報告型が主流、フラットな関係を重視
関東では、あくまで「本人たちの意思を尊重」する風潮が強く、
「結婚のご報告に伺いました」「これからよろしくお願いいたします」といった言葉が自然。
あまり格式ばらず、誠実に話すことが好印象につながります。
関西|言葉より“誠意ある態度”が鍵
関西では「言葉よりも雰囲気・礼儀を重視する」家庭が多い印象。
ユーモアを交えたやりとりも歓迎されますが、
服装や立ち居振る舞いから“誠実さ”が伝わることが大切です。
九州|伝統を大切にする「けじめの文化」
九州は、親への挨拶を「けじめ」として重んじる傾向が強め。
とくに男性側が女性の家へ伺う場合は、
「娘さんを幸せにします」という一言がいまだに好印象を与える地域もあります。
形式的に見えても、そこに“真剣さ”を感じ取る親御さんが多いのです。
北海道|フランクでオープンな家庭が多い
北海道では「報告型」が主流。
「結婚のご報告に来ました」などシンプルな言葉が自然です。
地域柄、あまり形式にこだわらず“気持ちが伝わるかどうか”を重視する家庭が多い印象です。
沖縄|家族ぐるみの温かい文化
沖縄は「家族全員で出迎える」スタイルも多く、明るくアットホームな雰囲気。
最初から親戚まで顔を合わせるケースもあります。
お互いに「家族になる」という意識が強い、温かい文化です。
3.男性が知っておきたい!スマートな言葉とマナーのコツ
「娘さんをください」という言葉が重く感じる場合、こんな言い方もおすすめです👇
「結婚をお許しいただきたくご挨拶に伺いました。」
「これから二人で人生を歩んでいきたいと考えています。」
このような表現なら、敬意と誠意が伝わります。
また、清潔感のあるスーツや控えめな色味のネクタイを選ぶと、より印象が良くなります。
手土産は地元の名産や季節のお菓子など、2,000〜3,000円程度の品が無難です。
4.女性側の準備と心構え
ご両親の性格や価値観を事前に伝えておくと、当日の会話がスムーズになります。
たとえば「父は寡黙だけど心配性」「母はおしゃべり好きで緊張をほぐしてくれるタイプ」など。
挨拶中は、男性の話を穏やかに聞きながらうなずいたり、補足を入れることで雰囲気が柔らかくなります。
また、両家顔合わせの時期や今後の予定を軽く触れておくと、“結婚準備がしっかりしている”印象を与えます。
5.挨拶当日の成功パターンと注意点
成功パターン
- 目を見て丁寧に挨拶し、落ち着いた声で話す
- 相手の話を遮らず、最後まで聞く
- 自分の言葉で気持ちを伝える
注意点
- 「緊張をほぐそう」として冗談を言いすぎる
- 遅刻や身だしなみの乱れ
- 結婚後の生活設計について具体性がなさすぎる
これらは意外と印象を左右します。
第一印象を良くするためには、“言葉より態度”が何より大切です。
6.まとめ|「形式」より「敬意」が伝わる挨拶を
結婚の挨拶には、「こう言わなければならない」という正解はありません。
地域・家庭・親の世代によって受け止め方が異なるからこそ、
相手への敬意と感謝の気持ちを素直に伝えることが一番です。
言葉に迷ったときは、「娘さんをください」といった形式よりも、
「〇〇さんを大切にし、一緒に幸せな家庭を築いていきたいと思います」という等身大の言葉を選びましょう。
福岡・天神発「天神マリッジラボ」では、
婚活だけでなく“結婚前後の心理サポート”も行っています。
結婚を控えて不安を感じている方や、親への挨拶を控えて緊張している方も、
カウンセリングを通じて心の整理をしていきましょう。
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「挨拶前に心を整えたい」というご相談も歓迎です。

